スティーヴィー・レイ・ボーン日本公演(東京1985年)【再投稿】

1985年1月23日東京の芝郵便貯金ホール(現在のメルパルクホール)。ひどく寒い日だった。どこかの学園祭を思わせるような質素なステージに登場したSRVは、不愛想に出てくるといきなりギターを弾きだした。

この日の映像をたまたまYouTubeで見つけた。

www.youtube.com/watch?v=i3wgzIphPJQ&t=719s

set list

Scuttle buttin’
Say what
Voodoo Chil (slight return)
Cold Shot
Couldn’t stand the weather
Tin Pan alley
Dirty Pool
Marry had a little lamb
Love Struck Baby
Texas Flood
Lenny
Testify

なにせ1985年の1月だ。細部は忘れてしまっていたが、この時のギターの音だけははっきりと覚えている。正直、魂が震えるレベルまで印象的なギターの音だった。ステージの後一時間たっても、翌日になっても頭の中でギター音が鳴り止まなかった。

記憶が曖昧だが、SRVの足元にはVOXのワウとモジュレーション系(?)のエフェクト、後はFuzz Face? 要するにジミ・ヘンドリックスのセッティング?(等々は改めて映像から判断できなかった)。トリオだし、音抜けがいいのは当たり前、かもしれないのだが、あの時の、脳みそに突き刺さりそうな「音」はそういう類の問題ではなかった。

実は正直なところ、当時も今も、SRVをブルース・ギタリストとしてはあまり評価していない。当時は割と冷やかし程度の気持ちで出かけたライブだった。が、出鼻のScuttle buttin’ で「音」に完全に圧倒されて、カバーのVoodoo Chil にいたっては既に腰が抜けそうだった。

一つのステージを聴き終えて感想は「音」だけかよ、と言われればまさに「その通り」。

あれから随分と月日が経ってしまったが、ライブであれ以上のギターサウンドを未だに聴いたことがない。

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