ポップ、現代音楽だのといった枠組みをいったん忘れて20世紀という一つのくくりで現代に至る20世紀の音楽を考えるノートです。ブルーズ、ジャズ、ロック、クラシック系の現代音楽、R&B、ソウル、J-ポップなど全てを敢えて一緒くたに扱います。
『20世紀音楽』という言葉は一般的には、ヨーロッパ芸術音楽の系統としての「現代音楽」の類を指すことが多いようですが、ここで扱うのはアメリカのポピュラーミュージックを中心とした20世紀音楽です。20世紀は良し悪しはともかくとしてアメリカによる覇権の時代です。そのアメリカのポップミュージックを抜きに20世紀音楽を考えることはできません。とはいえ、それが最早中心ではないとしてもクラシックの流れを継ぐ「現代音楽」の方もやはり20世紀音楽の重要な一部ですから、20世紀ポップスとの相関の中でそれを考えていきます。
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